Diary

日々のあんなことやこんなこと

老人と海

何となく気になって読んでみました。

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ご存知ヘミングウェイの小説ですね。彼はこの作品がきっかけになりノーベル文学賞を受賞したと言われています。

ヘミングウェイは従軍経験もあり、その経験が反映されているのか彼が書く本も男らしく「ハードボイルド」な作風が多いです。

老人と海」も飾り付けるような文章はなく、淡々と老人が海と戦う様を描写しています。

あらすじはざっくり次のとおりです。

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老人は、84日間もの不漁に見舞われていました。

しかし、ある日普段は行かないような沖合まで出てみると、とんでもない大物カジキに出会います。

 

このカジキを仕留めるまでに要した時間はなんと。。。三昼夜!!

想像してみてください、その期間ずっと海の上でかつカジキと格闘してたんですよ?とんでもないですよね。まさに死闘。

この壮絶な死闘のすえ、老人は何とかカジキを仕留めることに成功します。

 

ただ、もちろん漁は仕留めて終わりじゃない。港まで持って帰らなきゃいけないですよね。このカジキは舟より大きかったので、舟に乗せるわけにもいかず、舟にくくりつけて運ぶようにしました。そうすると、問題になるのは「血」です。

仕留める際に銛で刺しますので当然血がでます、海で血を流しているとどうなるか。そう、鮫が寄ってくるんです。

 

老人はまたしても戦います。撃退しては攻め込まれ、の繰り返し。寄せては返ってまた寄ってくる鮫の群れ。戦う度に武器も壊れ、老人は疲弊していきます。

この苦難の戦いの中で老人が放った言葉がまさに名言。

 

「人間、負けるようにはできてねえ。ぶちのめされたって負けることはねえ」

 

いや~ハードボイルド!三昼夜+α戦い続けて気力は限界、武器もない、でも気持ちは折れないんですね。かっこいいよ、老人!

 

でも結局はカジキを鮫に食われてしまいます。残ったのは頭と骨。でも老人は無事に帰港します。

何日も不在でしたからみんな心配しており、人が集まってきます。そして舟にくくりつけてある骨と化したカジキを誰ともなく測るんですね。

その結果、頭の先から尾まで18フィート≒約5.5メートルもあることが判明します。

wikipediaによると、

大型種では全長4 m 以上・体重700 kg に達する

とのことなので、老人が仕留めたのはもはや超大型ですね。

 

戦っている最中は気持ちを保っていた老人ですが、帰港すると緊張の糸が切れたか、港の人といくつか言葉を交わした後、眠りにつきます。

この道を行った先の小屋では、また老人が眠っていた。うつ伏せになったきりで...老人は…夢を見ていた。

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とまあ、こんな感じです。

余計な飾り付けなく、心理描写を緻密に行い老人の戦いを描くこの作品、気になった方はぜひ一読してみてください。

2~3時間でさくっと読めるくらいの文量です。

 

それでは今日はこの辺で!