自粛ポリス
こんなニュースがありました。
「自粛警察」や「自粛ポリス」と揶揄されていますが、もはや狂気ですね。
リーガルハイというドラマの台詞を思い出しました。
「死刑にしましょう。
現場での目撃証言があやふやだけれども死刑にしましょう...証拠も証言も関係ない...それが民意だ、それが民主主義だ。
なんて素晴らしい国なんだ。
民意なら正しい、みんなが賛成してることならば全て正しい。
だったらみんなが暴力を振るったことだって正しいわけだ。
私のパートナー弁護士をよってたかって袋叩きにしたことも民意だから正しいわけだ。
冗談じゃない!本当の悪魔とは巨大に膨れ上がったときの民意だよ。
自分を善人だと信じて疑わず薄汚い野良犬がドブに落ちると一斉に集まって袋叩きにしてしまう、そんな善良な市民たちだ...民意などというものによって人一人を死刑にするのならすればいい。」
コロナ禍の現状において社会を維持していくための示唆に富んだ良い台詞だと思います。
この台詞の背景は、国民から嫌われている被告人(男をとっかえひっかえ、贅沢三昧で国民の嫉妬の対象となっていた女性に殺人の嫌疑がかけられていた)を死刑にすべしという行きすぎた正義感に駆られた市民に主人公のパートナーが暴行を受ける、というものです。
上記のニュースの状況と非常によく似ていますよね。
自分が正しいと信じて疑わず、その思い込みの正しさを他人に押し付ける。これは正義でも何でもない、ただの自己満足です。そのような行動こそが社会を歪めていきます。
民意だから必ずしも正しいわけではありません。大多数を占める意見があったとしても、情報を集めて一考し、適切な判断ができるようになりたいものですね。
それでは今日はこの辺で!