検察側の罪人
Prime Videoに追加されてたので観てみました。
木村演じる最上と過去に親しかった女性を暴行のうえ殺害した犯人が時効により裁かれない。
その犯人が別件の捜査線上に浮かんだので今度こそ法の裁きを受けさせようと思うが、実はその件についてはシロ。
しかし、取り調べの中で時効案件について全く反省している気配を見せなかった。
そのため、その犯人に裁きを受けさせるために別件の真犯人を殺してしまうという行動に出る。
二宮演じる沖野は、当初は最上を慕っているものの、自分の正義のために真実を歪めたうえに犯罪まで犯してしまう最上と結果的に対立してしまう。
こんな感じのストーリーです。
よくある題材ですね。正義というのは立場にやって変わるものです。
法治国家である日本においては、沖野の考えが正しいでしょう。正しいというより、「教科書的」と表現した方がニュアンス近いかも。
しかし、法の裁きを躱した犯人が反省もせずのうのうと生きていることに対する憤りは皆さんも十二分に理解できるのではないでしょうか。
要は、現在の刑法は犯人が更生するという前提で作られてるので歪みが生まれてるんですよね。世の中には話も通じなければ道徳心の欠片もないやべーやつがごまんといます。
人間は理性的だとは限らないので、そこを踏まえた立法が必要なのだと思います。
こういう題材については、自分が当事者にならない限り、綺麗事は言えますけど、いざ当事者になったら最上のような行動をとる人、けっこういるはずですよね。
それもこれも全て法が被害者感情よりも犯人の更生に重きを置いている結果です。
話が逸れましたが、映画は星5つ中3つくらいです。主演二人の演技は見事なものでしたが、余計な演出が目立ったり、逆に説明不足と感じる部分もありました。
あと、木村と二宮が直接的に対決するシーンは少ないので、そこに期待していると肩透かしくらうかも。
映画館で観るのはナシだけど、Prime Videoで無料で観る分だと満足できる、そんな感じです。
それでは今日はこの辺で!